研究室について
当研究室では、高速ビットレートかつ高信頼の次世代無線通信を実現するため、統計的信号処理を駆使した変復調技術及びネットワーク技術の研究を行っています。近年では機械学習の移動通信への応用に関する研究にも力をいれております。無線技術に興味のある方、beyond 5G/6Gを支える未来の通信技術の開発に取り組みたい方を歓迎します。研究室見学を随時受け付けております、お気軽にお問合せください。
キーワード:MIMO通信、OFDM、干渉キャンセラ、D2D通信、機械学習、適応信号処理
近年の研究テーマ
- 機械学習を用いた無線ネットワーク制御
- 物理層暗号方式
- 定振幅OFDM変調方式
- OFDMシステムにおけるポーラ符号
- Hybrid beamforming MU-MIMOシステムのパラメータ推定とビーム制御
- Massive MIMOシステムにおけるパイロット汚染問題の改善
- Real zeroを用いるTDC(time-to-digital converter)およびOFDMシステムにおける応用
- 水中音響MIMO-OFDM通信システム
現在は提案手法の評価のため、計算機シミュレーションを行うことがほとんどです。言語はMATLAB、Python、Cを利用することが多いです。研究テーマ詳細は
研究活動ページをご覧ください。
研究室生活について
コアタイムは無く、学生は週2回の輪講の出席のみ義務付けられています。輪講は論文(または研究)紹介と本読みの2回に分かれています。さらに、本読みは新入生向けと上級生向けに分かれており、新入生本読みでは無線通信の基本的な教科書を、上級生本読みではMurphyの"Machine Learning: A Probabilistic Perspective"を扱っています(2023年現在)。なお、輪講での発表は日本語と英語どちらでも可能です。
また、研究テーマ決定後は1~2週間に1回程度研究打ち合わせがあります。2023年現在打ち合わせはオンライン、輪講は対面です。さらに、良い研究成果が出た場合、積極的に国内外の学会にて発表を行っています。出張の場合、費用は研究室で負担します。
研究室設備
配属された学生には居室(918号室または916号室)に個人の机とデスクトップPCを1台貸与します。また、数に限りはありますがノートPC(MacBook Pro等)を貸与できる場合もあります。実験室には10台以上のワークステーションがあり、円滑なシミュレーション環境を提供します。918号室には生活家電(電気ケトル、冷蔵庫、電子レンジ)やソファがあります。
卒業生の進路
東京科学大学全体の傾向と同様に、多くの学生は修士課程卒業後に就職しています。主な就職先としては、大手通信キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)をはじめ、ソニー、NTTデータ、NTT東日本、NRI、村田製作所、Amazonなど多岐にわたっています。博士課程に進学する方もいます。また、卒業生に限りませんが社会人学生として当研究室で博士の取得を目指される方もいらっしゃいます。